太田和彦監修 奈良・吉野杉 間伐材コースター ねんりん

間伐材コースター ねんりん

【監修者コメント】
洋酒グラスを置く「コースター」は、吸湿性のある厚紙で作ります。日本酒の盃には、あまり合いません。
かねがね盃や徳利にふさわしいコースターを探し、間伐材を輪切りにしただけのものをみつけ、置いてみるとなかなか良く、これは使えると思いました。
奈良・吉野杉は「高貴な香り」「木目が密で細かい」「色艶が良い」ため、酒樽や升の最高材とされます。
その間伐材を使えば資源の有効利用になり、飲む酒に「樽香」を与えます。直径8.5㎝の丸太を求めて、樹齢およそ30年のものに行き着きました。そこに、木肌の風格をこわさず酒の染みが残らない、食器専用ガラスウッドコート加工をほどこして、この「ねんりん」を作りました。
歳月をかけなければ生まれない丸太の年輪は、自分の生きてきた年輪に重なり、決して同じものは二つありません。
どうぞ盃を置いてください。もちろんビールグラスにもワイングラスにも合います。このコースターがあなたの生涯の年輪になりますよう。（太田 和彦）